建築士:杉本文明さん

スーパーウッディシステム

協同組合スーパーウッディシステム

杉本文明(すぎもと・ふみあき)さん

profile

1953年生まれ、徳島市出身。1975年 芝浦工業大学建築工学科卒業後、株式会社島谷建設入社、建築設計積課・課長職。1985年に退社後、C.A.建築設計事務所設立し現在に至る。今まで手がけた住宅は300棟以上。安心、安全、快適な住宅作り。座右の銘である“一期一会”を大切にしている。ゴルフや愛犬との散歩が休日の楽しみ。


自由度の高さと耐久性がポイントです。

※徳島市内某所に建築中の現場でお話を伺いました。

スーパーウッディシステム柱の本数が多いように見えますか?そうですね、建売住宅なんかだと、見えない部分、要らない部分を削っていく場合もあるでしょうが、ウチの会社にとってはこれが普通です。ここが大きなお宅だからといって、わざわざ増やしているわけでもありません。
このお宅に使っている柱は、全部徳島県産の木です。最近はよく“地産地消”と言いますが、県の風土で育った杉を県内で使うというのは、経済効果的な意味も大きいですしね。このお宅は、柱、梁桁は杉、土台はヒバを使いました。。木によって強度も違うし、粘りがある材料とか、上から力がかかったときにめり込みが少ない材料とか、いろいろありますから、そういう特性を活かして、まさに“適材適所”で使うわけです。

木はずっと生きている、山から切ってきても死なないんです。だから使うときには、よく乾燥しておかなきゃいけない。山に生えてる木は、含水率が200%なんですが、それを25~30%まで落としてやると、乾いてきたときに反ったり、ひずみが出たりすることがない。ウチの場合は、乾燥材を使うということを徹底してます。

木の家にしようというのは、最初からお施主さんが希望されることもありますが、迷われている場合は、私は木造をお勧めしています。この業界で仕事をして35年、鉄筋の家も鉄骨の家も作りましたが、ここ10年くらいは木造の家が多いです。やっぱり“生活”するのは、木造が一番だと思いますね。木材が息をしているから、吸湿作用もあるし、息苦しくない。機密性を高くしても、木そのものが呼吸しているので、住み心地が全然違います。

このお宅は屋根裏をすごく広くしていますが、ここを収納とかに使うわけではありません。贅沢な空間ですよね。こういうふうにしておくと、空気がよく回るんです。木造住宅の特徴として、夏涼しくて冬は温かいと言われますが、その特徴をより活かすために、建つ土地の周辺環境、平地なのか斜面なのか、川などの水辺が近いか、そういったことや方角を考え、風がどの向きからどう入ってくるかを見極めて、窓の位置を工夫する‥‥そういうことも設計段階で設計士がする仕事なんですよ。

スーパーウッディシステム木の家を作る醍醐味というか面白さを言えば、木造のほうがいろんな組み合わせができるので、お施主さんの要望をお聞きしやすい。

このお宅のお施主さんが一番こだわったのは動線ですね。毎日使う主婦にとっては、台所がどこにあり、洗面所がどこにある、というのは大事なところでしょう。子どもさんがおられるので、安全面や防犯面も大切にしました。家の中で怪我をしないように、バリアフリーにもしています。

木造だったら、そういういろんなご希望を聞きつつ、間取りも好きなようにできるし、設計の自由度が高いんです。それに、建てたあともリフォームしやすいという点も大きなポイントです。だから将来的に家族構成が変わっても、対応できるという安心感があります。私はお客様のライフスタイルに合わせた家作りを一番大切にしようと考えているんですが、それにはやはり木造が良いですね。

もうひとつの大きな特徴は、耐久性です。このお宅は70年から80年もちます。それは、70年80年生きてきた木を使っているから。逆に言えば、それくらい持つ家にしないと、山の木がなくなってしまうということですからね。

設計は生き物、臨機応変に。

スーパーウッディシステム設計士と言っても図面を引いて終わりではなく、建築が始まってからも、基礎の配筋ができたとき、コンクリートを打ってるとき、棟上したとき、サッシをつけるとき‥‥と、それぞれの工事が始まるときには顔を出します。ひとつずつの工程をチェックして、違っているときには監督や大工さんに指示もする。大工さんは経験も多いし、逆に「この骨組みはちょっと弱いから、もう少し頑丈にしよう」と、教えてくれる場合もありますよ。

現場の職人さんとコミュニケーションを取って、設計図に厳密にというより、臨機応変に、その家にとって一番良いようにする。職人さんの意見も聞かないと、良い家はできません。そういう意味では、図面を書いて終わりではなく、建ちあがるまで、設計自体が生き物なんです。

これまで住宅だけで300棟くらい設計しました。つまり、300の生活と関わってきた。誰に貸してしまうか分からないビルや、誰が入居するか分からないマンションと違って、住宅は住む人が決まっている。だから、住宅の設計が一番大変だけど、一番面白い。5年先どうなるか、10年先どうなるか、そんな話まで聞いて、生活の中に入っていかないと、設計はできないですからね。

逆にお施主さんのほうからは、希望はできるだけ言ってもらったほうがいい。ほとんどの人が家を建てるのは一生に一回でしょうから、「こんなこと言っても大丈夫かな?」というような遠慮はしないで、どんどん話をして欲しいと思います。一回の打ち合わせで決まる人も中にはいるけど、こだわりの多い人ほど、回数は増えていきます。最初と最後では、間取りが全然変わったお家もあります。

ときにはお施主さんとケンカすることもありますが、お施主さんにとって“いちばんいい家”を目指してのことですから。「この家に住んで良かった」と言っていただけるのが、一番の賞賛ですね。


杉本さんが所属しているのは・・・

スーパーウッディシステム

(協)スーパーウッディシステム

「徳島の気候風土に適した家をつくりたい。」「体にやさしい木をふんだんに使って低価格な家をつくりたい。」

お客様のニーズをしっかりと受けとめて、これからも木の温もりに包まれた「本物の家」を提案してまいります。

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