現場監督:米田雄二さん

SWS

 

スーパーウッディシステム 工務部長

米田雄二(よねだ・ゆうじ)さん

profile

昭和44年生まれ。高校の土木科を卒業後、橋の施工、不動産業、建売の仕事など、建設・建築のさまざまな現場の経験を経て、1999年よりスーパーウッディシステム(SWS)勤務。趣味は釣り(特に海釣り)

 


建ててからも長いスパンでお付き合い。信頼関係が大切です。

※津田・木材団地にあるスーパーウッディシステムの事務所で伺いました。

SWSこちらのSWSに来てから、もう11年ほどになります。建築家の杉本文明先生(「図面を引く人:第一回」で紹介)が、個人的にも仕事の上でも、師であり親みたいな感じで、公私にわたっていろいろ教えてもらいました。現場の規模は大きくても小さくても、自分の取り組む気持ちは同じですね。でも、個人住宅はお施主さんが“自分の城”を建てるわけですから、やはりお施主さんにも思い入れがあります。ほとんどの場合は一生に一回の夢を叶えて差し上げる仕事ですから、進捗状況をしっかり把握して、現場でアドバイスすることもあります。建て始めてからでも、建ってからも、施主さんの要望が変わる場合もありますが、全力でサポートするようにしています。家というのは、住んでみないと分からないこともありますからね。

木の家の良さは、まず一番は香りでしょう。建ててから何年経っても、木の香りはけっこう残るものです。家族は慣れてしまっても、来客があると、「木の良い香りがするね」と言われて再認識されることも多いようですね。二番目にはぬくもり。触ってもひんやりすることがないですから、冬に裸足でいても温かいというのは、みなさん体感されています。裸足で歩いても、さらっとしていてべたつき感もない。せっかくですから、じゅうたんを敷くより、木の床のままにしておこうという方が多いようです。見た目に冷たい感じがしないところも、好まれる部分だと思います。

木造をお勧めしようと思っても、好みの問題で「洋風に仕上げたい」というご希望のお施主さんもあるし、実際のところ、木の家が良いのは分かってても、お客さまには予算もあって、コストの面で妥協せざるを得ないという方もある。そんな場合は、トイレの壁や天井だけでも、とか、あの部屋の壁一面だけでも、とか、どこかに必ず木を取り入れるようにアドバイスしています。どこか一部となったときは、寝室やリビングなど、家族が長時間過ごすスペースに木を使うのをお勧めします。やはり知らないうちに、その部屋の空気を呼吸しているわけですからね。リフォームをして、それまでシックハウスに悩まされていたのが改善された方もおられます。

木は自然の材料ですから、最初は白かった表面も年とともに焼けてきて、色が濃くなってきますが、それがまた味になるんですよね。柔らかい素材ですから傷が付いてしまうこともありますが、それも家族の記憶であり、記録・・・いわば“ノート”です。家に帰ってきたらホッとする。思い出がだんだん増えていく。白い木が、色が濃くなってくる。新建材の家は年が経てば古くなる、汚れていくという感じかもしれませんが、木の家の場合は、汚れるというよりは“経年変化”であって、それも楽しめるものだと思うんです。深い傷さえも、家族がそこで暮らした記録になるんですね。

SWSお施主さんによっては、木と木の間が少し空いてきたり、木が割れてきたりすることを気にされる方もありますが、これは無垢材の特性でもあるので、事前によくご説明することが必要だと思っています。特に、杉の弱点は柔らかいということで、施工のときにちょっと当ててもすぐに傷がついてしまう。その養生のためにベニヤのボードを貼ったり、養生しててもそのテープの後が残ってしまったりするので、いつも最善の材料や方法を探している。その分、手間は実際、かかります。大工さんも気を遣うけど、そういう気を遣える大工さんが、これからは生き残っていくでしょうね。

いまは瑕疵担保保証制度ができて、基礎構造部分に何か欠陥があれば最低10年保証されるし、金利も安いので、これから木の家を建てようとする人にとっては、お得な時期だと思います。

徳島という地域の特徴で言うと、やはり台風対策が大切ですね。家にとって、雨漏りが一番いけないんです。木が濡れて腐ってくる。シロアリにもやられやすくなってしまう。洗面所まわりなんかは、最初に痛んできますしね。台風が来ても、雨だけなら雨漏りはしないんです。大変なのは、実は風。徳島県内でも地域によって条件は違うんですが、鳴門のほうは海峡があることもあり、風が強いんですね。そういう地理的な条件も考えて、設計の段階、施工の段階で、できることはするようにしています。怪しいところは徹底的に調べて、下地の段階で補強したり、通気シートを二重にするなどの予防策をしていきます。

SWSあまり表に出てこないことですが、家を建てるには、大工さんの腕がいいだけでもダメなんです。一軒の家を建てるのは、いろんな業者の共同作業です。その業者同士が協力して、チームとして家を建てる。その連携がスムーズに行くように心がけています。また、家を建てるときは当然のことですが騒音も出るし、人の出入もたくさんあるので、周囲の御宅から苦情が出ることもあります。そういうのが最小限で済むように、建て始め、最初の段階できちんとご近所に挨拶をするようにしています。そういうのも、現場の大切な仕事だと思っています。

ウチに来られるお客様は、4人が見学したら3人が木の家を選ばれます。自分が建てた人が気に入ると、紹介してくださることが多いですが、そういう口コミが一番信頼置けますよね。自分が体験してることですから。木の家を作る人というのは、ベランダにブランコを作ったり、近所の人を呼んでバーベキューをしたりする方も多いんです。そうすると、子どもも喜ぶし家族同士もさらに仲が良くなる。そうやって体験されたことは、営業マンから勧められたこととは違いますよね。

メンテナンスは大切にしています。建ってから三ヶ月、一年、二年というタイミングで点検を必ずして、それ以降はお施主さんにハガキを出して、どこか具合の悪いところはないかと、定期的にお聞きするようにしています。これは、言い方は悪いですが「寝た子を起こす」という部分もあって、お聞きすることで、「そういえばこのあたりが具合が悪い」と、思い出したように言われることもある。でも、そういうのは言ってもらったほうがいいんです。お客さまとの信頼関係もそうやってできていくし、そもそも人間のすることだから、カンペキな家はないと思うんです。クレームがあったときにすぐ対応することで、信頼関係もできるし、次のステップにもつながりますしね。この仕事は、家族構成から仕事、年収まで、施主さんの生活スタイルを全部知るわけですから、信頼関係がきちんとなければできないことです。誠実に取り組むように心がけています。

SWSそういえば、家を建てたら子どもができた、というご夫婦もありました。しばらくは夫婦だけで生活する予定だったので、設計段階ではお子さんのためのスペースは予定しておらず、すぐまたリフォームが必要になった。でもそれは、家の満足度が高くて、快適に暮らしていただけた結果ではないかと思っています。そんなふうに、家を建てて、子どもが生まれて‥‥と、こういう仕事はお客さまと長いお付き合いになりますね。10年、15年というスパン。SWSのお客様は木にこだわりを持ってる方が多いので、お施主さんにも恵まれています。ぬくもり、落ち着く、においが良い‥‥という、木の家の良さを大切にしながら、これからも信頼関係を大切にしていきたいですね。


米田さんが所属しているのは・・・

スーパーウッディシステム

(協)スーパーウッディシステム

「徳島の気候風土に適した家をつくりたい。」「体にやさしい木をふんだんに使って低価格な家をつくりたい。」
お客様のニーズをしっかりと受けとめて、これからも木の温もりに包まれた「本物の家」を提案してまいります。

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